袁派(読み)えんぱ(その他表記)Yuan-pai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「袁派」の意味・わかりやすい解説

袁派
えんぱ
Yuan-pai

中国,清初の宮廷画院画家であった袁江,袁曜や袁濤系の一派を呼ぶ。この派の画家は北宗画浙派 (せっぱ) の影響を受け,強い筆致立体感のある山水画を描き,同時に界画をも得意とし画壇で特異な画風を示した。また袁氏一族に影響を与えた李寅 (りいん) をこの派に加える場合もある。

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世界大百科事典(旧版)内の袁派の言及

【袁江】より

…17世紀末から18世紀初めにかけ,揚州を中心に塩商の庇護を受けて活躍し,主に装飾的な楼閣山水の大画面を制作した。袁雪,袁耀とともに袁派と呼ばれ,他に画風のよく似た李寅がいたが,互いの関係は不詳である。1724年(雍正2)ころ,北京に赴き,さらに山西の塩商の招きで太原に移ったという。…

※「袁派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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