袖もぎ様(読み)ソデモギサン

日本大百科全書(ニッポニカ) 「袖もぎ様」の意味・わかりやすい解説

袖もぎ様
そでもぎさま

この名のある路傍の神の前で転ぶと、片袖を切って捧(ささ)げないと祟(たた)りがあるといわれている俗信。香川県小豆(しょうど)島の延命地蔵小祠(しょうし)の前で転ぶと、着物の袖を切って祀(まつ)らねばならないという。静岡県引佐(いなさ)郡都田(みやこだ)村(現浜松市)の八王寺坂の下にある土橋の所で転ぶと、袖か裾(すそ)を切ってから行かないと災難がかかるという。奈良県五條(ごじょう)市西吉野町西新子(にしあたらし)に袖もぎという所があり、別に小祠はないが坂になっており、そこで転ぶと片袖を取って置かねばならない。高知県土佐の一宮(いちのみや)の近くに袖掛け松というのがあって、ここで転ぶと片袖を松の木にかける風があった。

[大藤時彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

地表近くで見られる蜃気楼(しんきろう)現象の一種。晩春から夏にかけて、よく晴れた日に熱せられた道路のアスファルト面を遠くから視線を低くして見ると、水たまりがあるように見えることがある。これは地面付近の...

逃げ水の用語解説を読む