片袖(読み)カタソデ

デジタル大辞泉 「片袖」の意味・読み・例文・類語

かた‐そで【片袖】

片方の袖。
机のわきの、下までの引き出し片側だけにあること。また、その机。
片方の面。一方の面。
庖丁の―暗し月の雲/其角」〈炭俵

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精選版 日本国語大辞典 「片袖」の意味・読み・例文・類語

かた‐そで【片袖】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 片方の袖。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「涙ながら、互に帯解き身を合せかた袖づつを脱ぎ交はす」(出典:浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)中)
  3. 片面。一方の面。
    1. [初出の実例]「庖丁の片袖くらし月の雲」(出典:俳諧・五元集(1747)拾遺)
  4. かたそでづくえ(片袖机)
    1. [初出の実例]「片袖の事務机のいちばん下のヒキ出しを」(出典:整理学(1963)〈加藤秀俊〉分類の原則)

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デジタル大辞泉プラス 「片袖」の解説

片袖

古典落語演目ひとつ。上方ばなし。天保初期の作とされる。「幽霊の片袖」とも。

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