裏に入る(読み)りにいる

精選版 日本国語大辞典 「裏に入る」の意味・読み・例文・類語

り【裏】 に 入(い)

  1. 病気病毒が内攻する。転じて、遊蕩癖がすっかりしみこむ。また、その遊蕩癖が起こる。
    1. [初出の実例]「総て悪所狂ひと熱病は表(ひゃう)にある時、早く冷(さま)すべし、裏(リ)へ入(イ)っては解(げ)し難く」(出典浮世草子・御伽名代紙衣(1738)三)
  2. 気分雰囲気が沈んでくる。陰気になる。気がめいる。裏に落ちる。裏に詰む。
    1. [初出の実例]「酒で圧さうと思ふて、飲めば飲むほど裏(リ)に入って可愛(をか)しない故」(出典:浄瑠璃・甲賀三郎窟物語(1735)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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