デジタル大辞泉
「可愛」の意味・読み・例文・類語
かわい〔かはい〕【可▽愛】
《形容詞「かわいい」の語幹。また、「かわいい」の省略形とも》
1 愛らしく感じるさま。いとしく思うさま。
「忌々しい婆めと勃然とはしたれど、―娘の姑」〈紅葉・二人女房〉
2 かわいそうに思うさま。ふびん。
「廓で婆になる吾妻、―と思うて下されと」〈浄・寿の門松〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かわいかはい【可愛】
- ( 形容詞「かわいい」の語幹 )
- ① あわれで人の同情をさそうようなさま。かわいそう。ふびん。かわゆ。かあい。
- [初出の実例]「いらぬ足を多うもったぞざうさなことぞかわいの者やと云たぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)
- ② (女、子どもなど)愛らしいさま。愛らしく感じるさま。また、甘えの気持をこめて愛人などをいとしく思うさま。名詞に直接つづけて用いる場合もある。かわゆ。かあい。
- [初出の実例]「いとしかはいとしめて寐(ね)し」(出典:浄瑠璃・曾根崎心中(1703)道行)
- 「忌々しい婆めと勃然(むっ)とはしたれど、可愛(カハイ)娘の姑」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中)
可愛の補助注記
「かわいい」の省略形とみるべき用法もある。
かわゆかはゆ【可愛】
- ( 形容詞「かわゆい」の語幹。感動表現とともに用いられる場合が多い )
- ① はずかしく感じているさま。
- [初出の実例]「あなかはゆの色好みや」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)一)
- ② あわれで、人の同情をさそうようなさま。かわいそう。ふびん。かわい。
- [初出の実例]「此盲鳥の疲痩飢渇せるを見て物を哀まば是に過ぎたる事有べからず。穴かはゆやとて」(出典:三国伝記(1407‐46頃か)一〇)
- ③ (女、子どもなど)愛らしいさま。愛らしく感じるさま。また、甘えの気持をこめて愛人などをいとしく思うさま。かわい。
- [初出の実例]「かはゆの清十郎がなれのはて、いざ追善に俳諧の一巻をあつめん」(出典:俳諧・やつこはいかい(1667)序)
かあい【可愛】
- ( 形容詞「かあいい」の語幹。形容詞「かあいい」の略と見るべき用法もある )
- ① あわれで、人の同情を誘うようなさま。ふびん。かわい。
- [初出の実例]「ねぢむいて・かあいや坊ンを置土産」(出典:雑俳・軽口頓作(1709))
- ② ( 女・子供など ) 愛らしいさま。愛らしく感じるさま。また、甘えの気持をこめて、愛人などをいとしく思うさま。かわい。
- [初出の実例]「つひとけ安き繻子の帯、二ツまくらのあつかひに、月もいるさの夜明のからす、可愛(カアイ)可愛(カアイ)と引よせて」(出典:歌舞伎・鳴神(1742か))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「可愛」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
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