ふくごうがんみゃく
複合岩脈
composite dyke
二つ以上の異なる岩型からなる岩脈で,異なる岩型の間は漸移しており,それらは高温状態で相次いで貫入したと考えられるもの。複合岩脈は,マグマが地下の割れ目に貫入するときに,最初にその位置に達したマグマ(岩脈の壁をつくる)と,後からその位置に達したマグマの成分が異なっていたために生じたと考えられる。日本で知られている例の多くは玄武岩質または安山岩質のもので,周縁部は斑晶が少なく,中央部が斑晶の多い型である。J.W.Judd(1893)命名。
執筆者:荒牧 重雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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複合岩脈
互いに異なる複数の化学組成あるいは鉱物組成で構成されている岩脈.ある場合は同じ岩脈の中に様々な岩石があり,一つの型が変化してその中の数種の鉱物成分の配列や比率の不同による変化が見られる.しかし単一の岩脈の組成とは全くことなる複数の岩石種の場合も見られる.ジャドはこれらを,(1) その位置で分化作用を行ない,岩脈を作ったもの,(2) 同じ裂け目に異なった組成のマグマが貫入してできたもの,に区別した[Judd : 1893].重複貫入(multiple intrusion)と比べると,composite dikeでは一部分が他の部分に対して急冷帯が見られない.compositeという語はシル,ラコリスなど他の貫入岩体にも同じように使用される[Judd : 1893].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の複合岩脈の言及
【岩脈】より
…岩脈はその貫入状態によって次に示すいくつかの種類に分けられている。 (1)複合岩脈composite dike 異なる組成のマグマが高温状態で連続的に貫入して生じた岩脈。二つ以上の異なる岩型の部分からなるが,その境は漸移している。…
※「複合岩脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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