最新 地学事典 「複輝石地質温度計」の解説
ふくきせきちしつおんどけい
複輝石地質温度計
two pyroxene geothermometer
単斜輝石と直方輝石が共存するとき使える温度計。つまり,単斜輝石のMg含有量は温度とともに増加し,直方輝石のそれは減少し,複輝石地質温度計は,両者のエンスタタイト成分(Mg2Si2O6)の活動度の比を温度の関数として表している。Mgの増減は主にCaに補償されるが,Feやその他の元素も関与する。そのため,CaO-MgO-SiO2系の実験だけでなく,CaO-FeO-MgO-SiO2系の実験,温度圧力が既知の天然の輝石を元に構築されている。
執筆者:池田 剛
参照項目:地質温度圧力計
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

