褥・蓐(読み)にく

精選版 日本国語大辞典 「褥・蓐」の意味・読み・例文・類語

にく【褥・蓐】

〘名〙
① 毛の敷物。しとね。
霊異記(810‐824)中「時に王、見て起ち、床を立て蓐(ニク)を敷きて居ゑ、〈国会図書館本訓釈 蓐 爾口〉」
梁塵秘抄(1179頃)二「にくと思ひし苔にも初霜雪降り積みて、岩間に流れ来し水も、氷しにけり」
羚羊(かもしか)異称。その皮が、敷物に適しているところからいう。〔文明本節用集(室町中)〕
※岡本記(1544)「うつぼにかけぬかはの事、にく、しま、牛、ねこのかは、からかはにはひつじ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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