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敷物 しきもの

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

敷物
しきもの

床に敷く物の総称。カーペット類から畳,座ぶとん類まで,生活様式や目的によって形態や機能は各種あり広範にわたる。

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デジタル大辞泉の解説

しき‐もの【敷物】

座ったり寝たりするとき、下に敷くもの。布団・ござの類。
部屋の床などに敷くもの。じゅうたん・うすべりの類。
物を置くとき、下に敷くもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

しきもの【敷物】

広くは装飾,保存などのために物の下に敷くすべてのものをいうが,一般にはおもに床上に敷くものをさす場合が多い。床上の敷物は,日本のように床にすわる生活風習の民族にみられるものと,椅子式の生活風習の民族にみられるものとに大別できる。すわる風習の場合には,すわりごこちを快適にするのが主目的であるが,椅子式の風習の場合には,室内を美化することと足ざわりを柔らかくするのが目的である。前者には,むしろ,ござ,畳,座布団などがあり,後者には,緞通(だんつう),絨毯(じゆうたん)(カーペット),ラッグマットなどがある。

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大辞林 第三版の解説

しきもの【敷物】

座るために下に敷くもの。布団・じゅうたん・毛皮など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

敷物
しきもの

物や体が直接支持面に触れないように下に敷くものの意味であるが、普通には住居の床に敷く繊維製品をさす。もとは保温や衛生の立場から床に敷いたのであるが、現在では装飾的な役割のほうが強くなっている。敷物の材料、形状はそれぞれの土地の気候風土や生活様式と密接な関係をもっている。東南アジアアンペラや日本の畳、ヨーロッパじゅうたんなどはその代表的な例である。
 日本は床に座る習慣があるので、敷物は直接体を支える役目をもつ。『古事記』以前に現れる敷物はスガタタミ(菅畳)で、その後さまざまな敷物が現れるが、おもなものは、神道(しんとう)と関係をもつ菰(こも)、莚(むしろ)、茣蓙(ござ)、仏教と関係をもつ円座(えんざ)、日常生活に結び付いた畳、茵(しとね)、座ぶとん、毛氈(もうせん)、外国との交流によってつくられただんつうなどである。
 太古においては住居の床は土間であったから、植物の茎や葉、表皮などを敷いて、寝所や休息の場にしていた。こうした形式はその後、床に簀子(すのこ)や板を張るようになってからも引き継がれた。東北地方の山村などには近年までその形が残っていた。上層階級の住居では、古代の寝殿造から中世の武家の住居に至るまで、床は板敷きであったから、人の座る場所には敷物が置かれた。それらのおもなものは、莚、畳、円座、茵などであった。莚はイグサで織って錦(にしき)で縁どりしたもので、畳は周囲が繧繝縁(うんげんべり)、高麗縁(こうらいべり)、紫縁、黄縁などで飾られていた。また円座は、藁(わら)、ガマ、スゲ、イなどを渦巻形に編んだもので、茵は、布で縁どった正方形の座ぶとんに華麗な文様のついたものであった。なお畳は平時は一部に敷いて残りは積み重ねておき、必要に応じて敷き詰めるという使い方をしていた。畳というのは畳むという意味から出たことばであるという。
 一方ヨーロッパで使われる敷物は、ほとんどじゅうたんである。それは生活様式が椅子(いす)式であったため、保温と足ざわりのよさを求めたものであった。じゅうたんは初めは中央アジアの遊牧民が使っていたものが、中世にヨーロッパに伝わった。その後西ヨーロッパを中心にして急速に流行し、製作技術も進んで機械生産されるようになったため広く普及した。中近東諸国では現在でも特色あるものがつくられ、品質は最高級とされている。なおタペストリーというのは壁にかける手織りのものをさすが、古くはもっと広く室内装飾用の手織りの繊維製品をさしていた。日本では第二次世界大戦以降、生活様式が椅子式に変わったため、じゅうたんは畳にかわる敷物として、広く普及している。[小原二郎]

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世界大百科事典内の敷物の言及

【絨毯】より

…カーペットcarpet,ラッグrugとも呼ばれるが,これらは広く敷物に使われる織物一般をさし,絨毯はとくにパイルpile(添毛)組織による敷物をいう(輪奈(わな)織)。絨緞とも書く。…

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