褪紅(読み)たいこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「褪紅」の意味・わかりやすい解説

褪紅
たいこう

荒染 (あらぞめ) ともいう。本来は紅が退色した色で,薄桃色。中世において親王大臣家の傘とりや履 (くつ) とりの着る布製の狩衣 (かりぎぬ) が褪紅であったところから,その身分をも意味するようになった。袴は墨染を用いた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android