日本歴史地名大系 「西丸下」の解説 西丸下にしのまるした 東京都:千代田区旧麹町区地区西丸下千代田区の東部、ほぼ現在の皇居外苑に該当する。江戸時代には蛤(はまぐり)堀と二重橋(にじゆうばし)堀を隔てた江戸城西丸の東側に位置し、北から西、さらに南を江戸城内堀(和田倉堀・馬場先堀・日比谷堀)に囲まれた範囲で、西丸下または内桜田(うちさくらだ)とよばれた武家地。当地は文禄元年(一五九二)の江戸城西丸築造に伴う残土で直下の日比谷(ひびや)入江を埋立てて成立したが、慶長(一五九六―一六一五)頃にはいまだ千代田村・宝田(たからだ)村・祝田(いわいだ)村であったとされる(「新編千代田区史」・別本慶長江戸図)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報