西境町(読み)にしさかいちよう

日本歴史地名大系 「西境町」の解説

西境町
にしさかいちよう

下京区七条通新町東入

東西に通る七条通を挟む両側町。

平安京条坊では左京七条三坊二保五町東南隅及び八条三坊一保八町北側、平安中期以降は七条室町小路にあたる。

平安末から鎌倉初期には繁華な商業地帯であった町通(現新町しんまち通)の一つの中心、七条町に近かったため、付近一帯は頻繁に火災に襲われているが、「玉葉」寿永三年(一一八四)二月二日条には「入夜有火、出来自七条室町東西、而相并十余町焼亡」とあり、大規模なものであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android