西条東村(読み)さいじようひがしむら

日本歴史地名大系 「西条東村」の解説

西条東村
さいじようひがしむら

[現在地名]東広島市西条さいじよう町西条東・西条西本さいじようにしほん

寺家じけ村の東に位置する。竜王りゆうおう山から南流して黒瀬くろせ川に注ぐ半尾はんのお川を境に東の吉行よしゆき村・四日市次郎丸よつかいちじろうまる村に接し、半尾川上流の飛郷行貞ゆきさだ以外はすべて平地。

建武三年(一三三六)三月八日付桃井義盛下文(「閥閲録」所収内藤次郎左衛門家文書)に「西条郷東村」とみえ、四分一地頭職などが内藤泰廉に預け置かれている。室町時代は大内氏の治下にあって二〇〇貫の地とされ、全村阿曾沼氏に与えられていた(大永三年八月一〇日付「安芸東西条所々知行注文」平賀家文書)。阿曾沼氏は大内義隆を倒した陶晴賢にしばらく従ったが、天文二二年(一五五三)頃陶方を離れおそらく尼子氏と結んだため、当村を含む東西条とうさいじようの阿曾沼氏領は陶氏から没収され、八木弟法師・脇兼親にそれぞれ五貫文が宛行われた(「譜録」所収八木景実家文書、「閥閲録」所収脇八郎右衛門家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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