西泠印社(読み)せいれいいんしゃ

世界の観光地名がわかる事典 「西泠印社」の解説

せいれいいんしゃ【西泠印社】

中国の浙江(せっこう)省の杭州(こうしゅう)(ハンチョウ)市郊外にあり、西湖に浮かぶ島である孤山の麓に所在する篆刻専門の学術団体。1904年に創立され、初代社長は代表的な書画家の呉昌碩。本社は、広い敷地の中に建物が点在し、中国江南の優れた庭園の一つとされ、拱門、柏堂、石刻壁、観楽楼、華厳経塔など、多くの建物が一般公開されている。印章の製造・販売や篆刻用品・書道用具の販売、書道関連書籍の出版・販売を手がける。また、国内外の文人墨客や政治家などの印章も手がけ、その品質の高さには定評がある。◇「西泠」の名は、対岸との間にかかる「西泠橋」のたもとに本社があることによる。また、「泠」は「冷」と間違いやすいが、「にすい」ではなく「さんずい」である。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android