西白渚村
にししらすかむら
[現在地名]和田町白渚
白渚村(東白渚村)の南西に位置し、海に面する。南限は三原川。伊南房州通往還が通る。元禄一二年(一六九九)真浦村から分離・独立したと伝え(明治元年「分村事蹟并口牌之記」真浦区有文書)、元文村高帳に村名がみえる。高五七石余で、旗本前田孝始領。「寛政重修諸家譜」によると前田氏が安房に采地を与えられたのは元禄一〇年なので、分村以前から知行していたものとみられる。以後天保一四年(一八四三)まで同家領として続くが、同年武蔵忍藩領となる(忍藩領郷村高帳)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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