西目郷
にしめごう
由利郡のほぼ中央部にあった近世の郷。元禄三年(一六九〇)の御裁許絵図御裏書(仁賀保町史)に「西目郷十七ケ村」とあるが、村名の記載がない。「出羽国風土記」は西目郷一一村として出戸・沼田・琴浦・両前寺・中沢・井岡・潟保・田高・川崎・大西目・田中を挙げる。西目川流域および両前寺・琴浦(現仁賀保町)に至る海岸部をほぼ含む範囲である。正保四年(一六四七)の出羽一国絵図では同地域に西目・高野塩屋・土花・沼田・川崎・潟保・井岡・両前寺・琴浦の九ヵ村が確認できる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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