日本歴史地名大系 「由利郡」の解説
由利郡
ゆりぐん
秋田県南西部に位置し、北は秋田市・河辺郡に、東は北から
東部には雄物川で分断された出羽山地南部の
「続日本紀」宝亀一一年(七八〇)八月二三日条に「又由理柵者、居賊之要害、承秋田之道」とみえる。この時は出羽国の一部ではあったが、郡としては成立していない。「和名抄」にも郡名がなく、「吾妻鏡」建暦三年(一二一三)五月七日条に「由利郡」と初めて記される。
〔原始〕
先史時代の遺跡は郡内に九〇余ヵ所が確認されている。ほとんどが縄文時代中・後期の遺跡で、由利丘陵地内の子吉川およびその支流の河岸段丘上に立地し、一部は海岸砂丘部にある。
先土器時代の遺跡には鳥海村
弥生時代の遺跡は象潟町
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報