西鶴名残の友(読み)さいかくなごりのとも

精選版 日本国語大辞典 「西鶴名残の友」の意味・読み・例文・類語

さいかくなごりのとも【西鶴名残の友】

  1. 浮世草子五巻井原西鶴の第五遺稿集。北条団水編。元祿一二年(一六九九)刊。成稿時は不明だが、元祿二~四年のころか。全二七章は、西鶴自身をも含めた貞門談林の俳人たちの逸事をとりあげ、話の面白さを生かしながら軽妙な語り口をみせたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の西鶴名残の友の言及

【西鶴】より

…法名は仙皓(せんこう)西鶴。没後,《西鶴置土産》《西鶴織留(おりどめ)》《西鶴俗つれづれ》《万の文反古(よろずのふみほうぐ)》《西鶴名残の友》などの遺稿が,門人北条団水によって整理され,出版された。〈大晦日さだめなき世の定めかな〉(《三ケ津》)。…

※「西鶴名残の友」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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