西黒田新田(読み)にしくろだしんでん

日本歴史地名大系 「西黒田新田」の解説

西黒田新田
にしくろだしんでん

[現在地名]小山市西黒田

おもい川左岸の樹枝状に延びた台地に位置し、南西間々田ままだ町。天文五年(一五三六)と推定される小山高朝伊勢役銭算用状写(佐八文書)に小山領上郷分として「くろ田」とみえ、伊勢役銭三〇〇文を負担している。同地は現在の西黒田・東黒田に比定される。初めは黒田新田で、享保一五年(一七三〇)西黒田新田・東黒田新田に分村し幕末まで幕府領。黒田新田は元禄四年(一六九一)頃に一八人の林番が黒田林に入植して本格的な開発が開始されたという(寛保三年「黒田新田出百姓由緒出入一件請書」日向野カヅエ文書)。享保一一年二月に小山町の名主以下が幕府勘定奉行の許可を得て、同年一一月開発が開始された(「開発出願覚書」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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