覆い重なる(読み)おおいかさなる

精選版 日本国語大辞典 「覆い重なる」の意味・読み・例文・類語

おおい‐かさな・るおほひ‥【覆重】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 物を包むように重なる。
    1. [初出の実例]「五月雨に四尺伸びたる女竹の、手水鉢の上に蔽ひ重なりて」(出典:一夜(1905)〈夏目漱石〉)
  3. 好ましくない事が次々と重なる。
    1. [初出の実例]「面白からぬ事のみ斯様に意地わるう掩(オホ)ひ重(カサナ)りては」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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