覆輪掛ける(読み)フクリンカケル

デジタル大辞泉 「覆輪掛ける」の意味・読み・例文・類語

覆輪ふくりん・ける

一層はなはだしくする。輪をかける。
「京の人へ―・けて」〈滑・膝栗毛・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「覆輪掛ける」の意味・読み・例文・類語

ふくりん【覆輪】 掛(か)ける

  1. 覆輪をつける。覆輪をほどこす。
    1. [初出の実例]「雲の袖にふくりんかくる霞哉〈定重〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
  2. ( 輪(わ)をかけるの意で ) あるものにくらべて程度がいっそうひどくなる。よりいっそうはなはだしくなる。しんにゅうを掛ける。
    1. [初出の実例]「今宗盛の世となって、入道に覆輪かけし無法の政道」(出典:浄瑠璃・頼政追善芝(1724)三)

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