見るべきほどのことは見つ(読み)みるべきほどのことはみつ

故事成語を知る辞典 の解説

見るべきほどのことは見つ

自分の人生で、味わわなければならないものはすべて味わい尽くしたという、突き詰めた心境を表すことば。

[由来] 「平家物語―一一」に出て来る、平安時代武将たいらのとももりセリフから。一一八五年の壇ノ浦戦いの際、平家一門の人々が死んでいくのを見届けた知盛は、「見るべきほどのことは見つ、今は自害せん」と言って、家臣と二人で海の底へと沈んでいったということです。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android