見極(読み)みきわめる

精選版 日本国語大辞典 「見極」の意味・読み・例文・類語

み‐きわ・める ‥きはめる【見極】

〘他マ下一〙 みきは・む 〘他マ下二〙
① 最後まで見とどける。つきとめる。見さだめる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一四「浅井帰京と五分心の関係を見極(ミキハ)めんと」
② よく調べて、物事奥底まで知る。知りつくす。〔和英語林集成(初版)(1867)〕
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初「西洋人はまんまんたる海上を渡って世界の果からはてまでを見きはめたのだから」
真偽鑑定する。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉古物家「手前は中々詑摩(たくま)法眼なぞを鑑定(ミキハ)める力はごはせんからナ」
④ 見切りをつける。あれこれ迷わないで、一つのものに定める。
※三体詩素隠抄(1622)三「我従弟はここを能く見きわめて、能く故郷へ帰らるるとほめたぞ」

み‐きわめ ‥きはめ【見極】

〘名〙 見定めること。見通し。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「見極めの附かぬ所が浮世

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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