デジタル大辞泉 「浮世」の意味・読み・例文・類語
うき‐よ【浮(き)世/憂き世】
「散ればこそいとど桜はめでたけれ―になにか久しかるべき」〈伊勢・八二〉
2 死後の世に対して、この世の中。現実生活。人生。「―の荒波にもまれる」「―の義理」
3 つらいことの多い男女の仲。
「―をばかばかり水のはまべにてなみだになごりありやとぞみし」〈かげろふ・中〉
4 《漢語「
「―は風波の一葉よ」〈閑吟集〉
「夢の―の、露の命の、わざくれ、なり次第よの、身はなり次第よの」〈隆達節〉
5 《近世初期から、現世を肯定し、享楽的な世界をいう》遊里。また、遊里で遊ぶこと。
「にはかに―もやめがたく」〈浮・二十不孝・一〉
6 他の語の上に付いて、当世風・今様の、または好色・風流などの意を表す。「―絵」「―姿」「―話」
[補説]本来は、形容詞「
[類語](1)社会・世界・世間・