見繕(読み)みつくろう

精選版 日本国語大辞典 「見繕」の意味・読み・例文・類語

み‐つくろ・う ‥つくろふ【見繕】

〘他ワ五(ハ四)〙
様子をよく見て態勢をととのえる。見はからう。
平治(1220頃か)中「あへて敵の躰をも見つくろはざりける処に」
② 適当に選んでととのえる。
滑稽本八笑人(1820‐49)初「眼公そこらへいって見つくろって来てくれねへか」

み‐つくろい ‥つくろひ【見繕】

〘名〙 適当に選んでととのえること。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上「奥様は用無しで、晩に一杯飲む肴の見繕(ミツクロヒ)ぐらゐが役目だといふ」

み‐つくら・う ‥つくらふ【見繕】

〘他ワ五(ハ四)〙 「みつくろう(見繕)」の変化した語。
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)一「かならず跡を頼みますと小づま引上身づくらふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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