視交叉上核(読み)シコウサジョウカク

デジタル大辞泉 「視交叉上核」の意味・読み・例文・類語

しこうさ‐じょうかく〔シカウサジヤウカク〕【視交×叉上核/視交差上核】

左右視神経が交差する視交叉上部にある神経細胞の集まり。光の入力を受けて、約24時間周期のサーカディアンリズムを生み出し、生物体内時計を調整する役割を果たす。SCN(suprachiasmatic nucleus)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の視交叉上核の言及

【松果体】より

…松果体を精神の座とすることはまちがいとしても,〈脳内の糸〉を神経,〈精気〉をホルモン,〈中空の管〉を血管と置き換えてみれば,不思議なことに,現代の松果体機能に関するわれわれの知識によく符合している。 目に入った光刺激が網膜で受容されると,興奮は神経を介して大部分は視覚中枢へ送られるが,一部の神経繊維を経て間脳の視交叉上核に伝えられる。この核は生物時計を内蔵している神経細胞の集団からなり,明期(昼間)に休み,暗期(夜間)に活動し,インパルスを発する。…

※「視交叉上核」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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