視床下核(読み)シショウカカク

デジタル大辞泉 「視床下核」の意味・読み・例文・類語

ししょうか‐かく〔シシヤウカ‐〕【視床下核】

大脳基底核を構成する神経核一つ淡蒼球外節から抑制性の出力を受け、淡蒼球外節および淡蒼球内節・黒質網様部へ興奮性の出力を行う。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の視床下核の言及

【間脳】より

視床
[腹側視床]
 これは,間脳のなかで腹側にある視床下部と背側にある視床の間に挟まれた小さな領域と,視床を前方および外側方から取り囲んだ薄板の神経細胞集団から成る。前者は視床下核,不確帯およびフォーレル野と呼ばれる,ある程度独立した細胞集団をつくっていて,いずれも運動機能の調節を行っている。とくに視床下核が破壊されると,反対側の上・下肢体幹部のはげしい不随意の運動hemiballismが起こるので,正常ではそのような運動の暴発を防ぐ回路の見張りをしているものと考えられている。…

※「視床下核」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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