出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…前障は島皮質の一部であり,扁桃体は側頭葉皮質から発達したとする見方があったからである。しかし,これらの構造物の神経結合と機能が明らかにされるにつれ,扁桃体と前障は海馬や視床下部とともに大脳辺縁系の一環として論じられ,一方,錐体外路系としての尾状核,被殻,淡蒼球は視床下核(ルイ体),黒質,赤核などとともに論じられるようになった。しかも後者の系列を論じる際に大脳基底核の術語が用いられるため,大脳基底核は大脳における錐体外路系皮質下構造物を指す傾向が強くなった。…
…後頭葉の視覚野や側頭葉の聴覚野から起こるものは,視覚や聴覚による運動の調節にも役立っている。
[黒質substantia nigra]
黒質は大脳脚の背側部にある神経核で,網様部と緻密(ちみつ)部の二つの部分からできている。網様部の細胞には鉄とリポフスチンが多く,緻密部の細胞にはドーパミンとメラニンが多く含まれている。…
※「黒質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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