神経核(読み)シンケイカク

デジタル大辞泉 「神経核」の意味・読み・例文・類語

しんけい‐かく【神経核】

脊髄の中にある、神経細胞体塊状に集まっている場所灰白質一つ大脳基底核視床下核顔面神経核側坐核尾状核赤核など。神経回路分岐点・中継点としての役割を果たす。核。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の神経核の言及

【延髄】より

…延髄前索は延髄錐体と呼び,錐体路という神経路でできている。
[内部構造]
 延髄内部には,いろいろの働きをする神経核(神経細胞またはニューロンの集団)と延髄を通過し,あるいは神経核に結合する神経路とがある。神経核には,迷走・舌咽・副・舌下神経の四つの脳神経の核がある(図)。…

【神経分泌】より

…神経細胞がホルモンを合成し分泌する現象をいう。脊椎動物では間脳の一部,視床下部にある一部の神経核(神経細胞の細胞体が比較的密に群をつくって存在する部分)の神経細胞がこの現象を示す。このような細胞を神経分泌細胞neurosecretory cellという。…

【脳】より

…このような現象(出芽sprouting)は成熟した脳でも観察されている。
[神経核――中枢神経系におけるニューロンの集合]
 中枢神経系(図7)の情報処理機能は,シナプスによって機能的に連絡するニューロンのネットワークによって営まれる。これらのニューロンは一様に分布しているのではなく,その集合状態には粗密があり,配列の様式も多様である。…

※「神経核」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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