普及版 字通 「覦」の読み・字形・画数・意味
覦
16画
[字訓] ねがう・のぞむ・うかがう
[説文解字]
[字形] 形声
声符は兪(ゆ)。兪に・踰(ゆ)の声があり、空隙より中をのぞき、ものを欲する意がある。〔説文〕八下に「欲するなり」とあり、僥倖を求め、分限をこえることを覬覦(きゆ)という。
[訓義]
1. ねがう、のぞむ、高のぞみする。
2. うかがう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕覦 ネガフ/覬覦 ネガフ 〔字鏡集〕覦 ミル・ネガフ・ノゾム・ノゾミミル・ウカガフ・サイハヒ・オモフ・マハル・オサフ
[語系]
覦・・踰jioは同声。欲jiokはその入声音。欲は〔説文〕八下に「貪欲なり」とあり、理非をこえて得ようと欲することをいう。
[熟語]
覦視▶・覦心▶
[下接語]
覬覦
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報