覬覦(読み)キユ

デジタル大辞泉 「覬覦」の意味・読み・例文・類語

き‐ゆ【××覦】

[名](スル)身分不相応なことをうかがい望むこと。
鴃舌げきぜつ蛮夷ばんい神州を―しに来たかと疑猜うたがい憤りて」〈露伴・寝耳鉄砲〉

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精選版 日本国語大辞典 「覬覦」の意味・読み・例文・類語

き‐ゆ【覬覦】

  1. 〘 名詞 〙 身分不相応なことをうかがいねらうこと。非望を企てること。
    1. [初出の実例]「公家頻勅精兵、雖被追討、固要害而遁避、敧絶拭而覬覦之時」(出典:石清水田中家文書‐永承元年(1046)河内守源頼信告文案)
    2. 「社会の環視(くゎんし)、女に対する男の覬覦(キユ)」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐桓公二年〕

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普及版 字通 「覬覦」の読み・字形・画数・意味

【覬覦】きゆ

非望を抱く。〔左伝、桓二年〕庶人工、各り、皆等(とうし)り。是(ここ)を以て民、其の上に事し、下に覬覦すること無し。

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