観念の眼(読み)かんねんのまなこ

精選版 日本国語大辞典 「観念の眼」の意味・読み・例文・類語

かんねん【観念】 の 眼(まなこ)

① (観念①によって、一切のことを観察し得るところから) 観念を目にたとえていう語。観念の窓。
※叢書本謡曲・葛城天狗(1541頃)「我観念の眼の前には、三密の月すみやかにして」
② (「観念の眼を閉じる」の形で) 絶望的な状況にあきらめて目を閉じる、いよいよ最後であると覚悟する意。
※黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉八「敬二は観念の眼を閉ぢて、運命宣告を待った」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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