角筈多聞院門前(読み)つのはずたもんいんもんぜん

日本歴史地名大系 「角筈多聞院門前」の解説

角筈多聞院門前
つのはずたもんいんもんぜん

[現在地名]新宿区西新宿にししんじゆく一丁目

角筈村南部の中ほど、甲州道中の北側に位置する多聞院の境内南部に成立した門前町屋。東西は角筈村、南は甲州道中を挟んで千駄ヶ谷せんだがや村。町内間数は東西二二間・南北七間。文政一一年(一八二八)の家数は五(文政町方書上)。御府内八十八ヵ所の第三番札所である多聞院(現真言宗豊山派)は文政期の角筈村名主伝右衛門の先祖与兵衛の開基といい(風土記稿)、延宝二年(一六七四)検地帳(渡辺家文書)には記載されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報