觳觫(読み)コクソク

デジタル大辞泉 「觳觫」の意味・読み・例文・類語

こく‐そく【××觫】

[ト・タル][文][形動タリ]びくびくするさま。死を恐れるさま。
「―たる畜類の歩みなどを見ては」〈露伴連環記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「觳觫」の意味・読み・例文・類語

こく‐そく【觳觫】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 牛が殺されるために引かれていくとき、それを知って恐れて動こうとしないさま。転じて、恐れおののくさま。死を恐れるさま。
    1. [初出の実例]「試問火攻兼水飲、如今觳觫孰関情」(出典:玩鴎先生詠物百首(1783)泥塑牛)
    2. 「觳觫(コクソク)たる畜類の歩みなどを見ては」(出典:連環記(1940)〈幸田露伴〉)
    3. [その他の文献]〔孟子‐梁恵王・上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android