言い慰む(読み)いいなぐさむ

精選版 日本国語大辞典 「言い慰む」の意味・読み・例文・類語

いい‐なぐさ・むいひ‥【言慰】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 あれこれと言って人の気持を慰める。慰めのことばを言う。
    1. [初出の実例]「この男の友達ども集まり来て、いひなぐさめなどしければ」(出典:平中物語(965頃)一)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 いろいろと話をして心が晴れる。話をすることで心が慰められる。
    1. [初出の実例]「をかしきことも、世のはかなき事も、うらなくいひなぐさまんこそうれしかるべきに」(出典:徒然草(1331頃)一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android