言漏(読み)いいもらす

精選版 日本国語大辞典 「言漏」の意味・読み・例文・類語

いい‐もら・す いひ‥【言漏】

〘他サ五(四)〙
① 秘密を口に出して人に漏らす。
源氏(1001‐14頃)夕顔「おのづから物いひもらしつべき眷属(けんぞく)もたち交りたらむ」
② 言いのこす。言いおとす。言い忘れる。
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「咄嗟(とっさ)議論にしてもとより周全なるものならねば言ひもらしたるも尽さざるも極めて多かるべき事なりかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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