…61年以降ケンブリッジ大学チャーチル・カレッジで,さらに74年以降はジュネーブ大学で比較文学などを講じる。著書には,ヨーロッパ演劇における悲劇の系譜を文化全体,世界観の問題からとらえた《悲劇の死》(1961),現代文明の終末的様相を言語現象に焦点を合わせて論じた批評集《言語と沈黙》(1967),文学と言語革命を扱った《脱領域の知性》(1971),文明論《青髯(あおひげ)の城にて》(1971)などがある。スタイナーの国際的視野と問題意識の背後にあるものは,ナチスによるユダヤ人迫害事件に一つの文化の終りを見とり,その文化の生残りとして自分を規定する立場である。…
※「言語と沈黙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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