…歌の場合は1首を9,10,9,3の文字数で3行半に書く。詩を書いたものを〈詩懐紙〉といい,懐紙中最古の作品として平安中期,969年(安和2)の藤原佐理(すけまさ)《隔水花光合》がある。和歌を書いた〈和歌懐紙〉は平安末期から多くの作品が伝存するが,西行,藤原頼輔らの《一品経和歌懐紙》(平安末),後鳥羽天皇が熊野三山に参詣した折(1198∥建久9),路すがら供奉の近臣たちと催した和歌会の《熊野懐紙》などが名高い。…
※「詩懐紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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