詩懐紙(読み)しかいし

精選版 日本国語大辞典 「詩懐紙」の意味・読み・例文・類語

し‐かいし‥クヮイシ【詩懐紙】

  1. 〘 名詞 〙 漢詩を書いた懐紙。懐紙は和歌を書いたものが大多数であるところから特にいう。藤原佐理(すけまさ)の書いたものが名高く、国宝となっている。

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世界大百科事典(旧版)内の詩懐紙の言及

【懐紙】より

…歌の場合は1首を9,10,9,3の文字数で3行半に書く。詩を書いたものを〈詩懐紙〉といい,懐紙中最古の作品として平安中期,969年(安和2)の藤原佐理(すけまさ)《隔水花光合》がある。和歌を書いた〈和歌懐紙〉は平安末期から多くの作品が伝存するが,西行,藤原頼輔らの《一品経和歌懐紙》(平安末),後鳥羽天皇が熊野三山に参詣した折(1198∥建久9),路すがら供奉の近臣たちと催した和歌会の《熊野懐紙》などが名高い。…

※「詩懐紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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