読立(読み)よみたて

精選版 日本国語大辞典 「読立」の意味・読み・例文・類語

よみ‐たて【読立】

〘名〙 江戸時代歌舞伎劇場で、狂言の替わり目ごとに、木戸芸者木戸口で、狂言名題や役割りを読み上げること。また、その人。
※談義本・根無草(1763‐69)後「しらせの撃柝(ひょうしぎ)替名の読立(ヨミタテ)、幕明てより殊更にどよみ」

よみ‐た・てる【読立】

〘他タ下一〙 よみた・つ 〘他タ下二〙 声高らかに読む。読みあげる。〔文明本節用集(室町中)〕
※良寛歌(1835頃)「よみたててわきてそれとはなけれどもとはにつきせぬものにぞありける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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