木戸口(読み)キドグチ

デジタル大辞泉 「木戸口」の意味・読み・例文・類語

きど‐ぐち【木戸口】

庭などの、木戸のある出入り口。また、その辺り。
興行場の出入り口。木戸。
城・さくなどの出入り口。木戸。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「木戸口」の意味・読み・例文・類語

きど‐ぐち【木戸口】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 城や砦(とりで)の出入口。城門の入口。
    1. [初出の実例]「生田の森を、大手の木戸口とぞ定めける」(出典:平家物語(13C前)九)
  3. 家や露地などに設けられた木戸の出入口。戸口。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「前垂掛の男が黙って木戸口から入って来て」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)
  4. 劇場など興行場の出入口。木戸。
    1. [初出の実例]「より棒て天狗たをしは夥し〈西花〉 てんかくの舞見する木戸口〈素玄〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)三)
  5. 歌舞伎大道具で、家の出入口や邸内と外部との境などに使用するもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android