木戸芸者(読み)きどげいしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

木戸芸者
きどげいしゃ

江戸時代の劇場の宣伝係。初日前や替り目に,劇場前の木戸口の台の上に立ち,派手な衣装で,2人ぐらいずつ組んで,扇をかざし,狂言名題,役割を読み立て,声色 (こわいろ) を使って景気をあおった。明治5 (1872) 年に廃止された。

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デジタル大辞泉の解説

きど‐げいしゃ【木戸芸者】

江戸時代、歌舞伎劇場で新狂言の出る前日などに、木戸口の台の上で狂言の名題・役割を読み上げたり、役者の声色などを使ったりして景気をあおり、客を集めた芸人。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きど‐げいしゃ【木戸芸者】

〘名〙 江戸時代の劇場で、狂言の替わり目などに、木戸口の台上で配役をよみ上げ、役者の声色などして客を集めた芸人。
※人情本・婦女今川(1826‐28)四「木戸芸者(キドゲイシャ)成太郎与三郎など大勢」

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世界大百科事典内の木戸芸者の言及

【声色】より

…正徳年間(1711‐16)にあやめ屋平治が名女方芳沢あやめの,また神田紺屋町の酒屋の下男が藤村半太夫の浄瑠璃を真似て評判となり,中村座の木戸口で掛合の声色を使ったのが有名。このように,芝居の木戸の呼びこみを〈木戸芸者〉と呼び,その日場内で演じられている芝居の一くさりを人気役者の声をまねて聞かせることが行われていた。声色のための名ぜりふ集《鸚鵡石(おうむせき)》も刊行された。…

※「木戸芸者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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