普及版 字通 「諍」の読み・字形・画数・意味
諍
15画
[字訓] いさめる・うったえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は爭(争)(そう)。爭は物の上下を執り、たがいに争う形。〔説文〕三上に「止むるなり」とあり、諫止することをいう。また争い訴える意。
[訓義]
1. いさめる、とめる。
2. うったえる。
3. あらそう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕諍 アラソフ・シヅカニ・ヒソカニ 〔字鏡集〕諍 ヒソカニ・ヒク・メス・シヅカニ・アラソフ・ヲサム
[語系]
諍・爭tzhengは同音。〔広雅、釈詁四〕に「諍は諫なり」とみえる。(訟)ziongも声義近く、公の前で争うことをといい、賛頌することをまたziongという。〔山海経、大荒東経〕の「人」を〔列子、湯問〕に「諍人」に作る。(靖)dziengもまた声義に通ずるところがある。
[熟語]
諍気▶・諍議▶・諍辞▶・諍訟▶・諍臣▶・諍人▶・諍治▶・諍能▶・諍論▶
[下接語]
諫諍・苦諍・廷諍・忿諍・紛諍・勃諍・面諍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報