諫早干拓問題

共同通信ニュース用語解説 「諫早干拓問題」の解説

諫早干拓問題

国は農地確保と高潮対策を目的として諫早湾干拓事業に着手し、1997年、湾を全長約7キロの潮受け堤防で閉め切った。総事業費約2530億円をかけて、約670ヘクタールの農地と、農業用水を供給する調整池約2600ヘクタールを整備した。有明海の漁業環境が悪化し、漁業者側は閉め切りが原因だとして、開門を求めて提訴。開門を命じた福岡高裁判決に対し、国は上告せず2010年に確定した。一方、干拓地営農者側は開門差し止め訴訟対抗。長崎地裁は13年と15年の仮処分決定に続き、17年の判決で開門差し止めを命じた。

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