出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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[産業排水の量]
排水量そのものを正確に知ることはできないが,用水使用量などからおおまかな目安を得ることはできる。国土庁の調査によれば,1993年度の淡水使用量は,生活用169億t/年(18.6%),工業用154億t/年(16.9%),農業用586億t/年(64.4%)で,農業用水の割合が高い。 日本の工業出荷額は,第1次石油危機後の1974年と75年にやや前年を下回ったが,その他の年は年ごとに増加している。…
… 用水を大別すると淡水と海水とになる。日本の淡水資源の賦存量は,年間総降雨量から蒸発量を差し引いた約4500億m3/年と考えることができ,これに対して,現在使われている淡水の用水量は,概略して,年間,上水道140億m3,工業用水490億m3(うち10億m3は上水道より供給),農業用水550億m3,水力発電用水4000億m3程度となっている。これらを総計すると,上記淡水資源賦存量を上回るが,それは,用水量が反復使用や再生利用の水量を含んだものであるからである。…
…積極的な形でなされる場合もあるが,消極的に異議を申し立てないという形の場合のほうが多い。慣行水利権の主要なものは,農業用水である。水利用の慣行は,時代により,水源により,地域により,水利集団によって,さまざまである。…
…〈みずろん〉とも読む。水田稲作のための用水をめぐる紛争。用水争論ともいう。
[古代,中世]
稲作に基礎をおく社会であるかぎり,灌漑用水の確保が死活問題であることは言うまでもないが,古代の律令体制のもとでは,まだ用水をめぐる対立・紛争は問題にならない。それに対して,私的土地所有が発展し,荘園制的土地領有の成立した中世になると,用水争論も加速度的に増加していった。中世成立期以降,山野河海における多様で活発な開発の展開の一環として,大小さまざまな規模の水田開発ないし再開発が推進されたが,その結果,用水の権利関係が入り組み,対立・紛争が発生しやすくなったのである。…
※「農業用水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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