謄写版原紙(読み)とうしゃばんげんし(英語表記)stencil paper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「謄写版原紙」の解説

謄写版原紙
とうしゃばんげんし
stencil paper

平版用印刷に使用する鉄筆用謄写版原紙に使われる紙。適度の柔軟性と吸油性をもった緻密な薄葉紙でガンピ 100%または 50%のものは手すき,ミツマタ 50%以上で残余マニラアサを配合したものは丸網抄紙機ですく。ともにワックス脂肪酸可塑剤などの混合剤を浸透加工し,パラフィン加工を施して耐インキ性を高めたもの。

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精選版 日本国語大辞典「謄写版原紙」の解説

とうしゃばん‐げんし【謄写版原紙】

〘名〙 謄写版に用いる原紙。雁皮紙などにを染み込ませて作る。ガリ版原紙。孔版原紙。原紙。

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世界大百科事典内の謄写版原紙の言及

【雁皮紙】より

…なお,各藩は藩札の偽造を防ぐため,特殊な性格を有する両産地に藩札の製紙を依頼することが多かった。 明治維新以後,雁皮紙として最も生産が多かったのが,謄写版原紙に用いられる薄様であったが,近年,複写機の普及で急速に減少した。現在,雁皮紙の用途は,金箔等を打ち延ばす箔打紙,襖の下ばり用となった間似合紙,金糸や銀糸の地紙(台紙),仮名料紙,民芸紙の一部等である。…

【謄写版】より

…謄写版原紙と呼ばれる薄い特殊な紙に小さい穴をあけ,この穴から印刷インキを押し出して印刷する方法。孔版方式の代表的なもので,俗に〈ガリ版〉ともいう。…

【土佐紙】より

…明治時代に,御用紙すきの出身といわれる吉井源太らは,6枚すきなどの簀桁(すげた)の大型化,大きな紙の乾燥に適した馬毛はけなどの用具の改革や,ガンピ(雁皮),ミツマタ(三椏),コウゾ(楮)による薄紙を中心にした工業用紙をくふうして,高価な輸出紙の販路を開拓した。薄い雁皮紙は謄写版原紙としてそのまま生かされた。また三椏紙に応用されて図引紙,さらに楮紙に応用されてタイプライター原紙用紙などに用いる典具帖(てんぐじよう)を生んだ。…

※「謄写版原紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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