豆腐皮(読み)うば

精選版 日本国語大辞典 「豆腐皮」の意味・読み・例文・類語

う‐ば【豆腐皮・湯葉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 酒や酢などを醸造するとき、表面にできるあくのようなもの。
    1. [初出の実例]「酢の造りやうさしたる事なし。〈略〉十日斗(ばかり)もして蓋をひらき、上の湯波(ウバ)を取て捨、かき廻し」(出典:万金産業袋(1732)六)
  3. 豆腐を作るとき、豆乳の表面にできる薄皮をすくいとって乾かしたもの。ゆば。
    1. [初出の実例]「引物 さけのすし くゎし うは いりかや」(出典:松屋会記‐久好茶会記・天正一六年(1588)二月二五日)

豆腐皮の補助注記

について山東京伝の随筆骨董集‐下後・二一」に「俗説に、豆腐皮をゆばといふは訛言なり。本名はうばなり」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の豆腐皮の言及

【湯葉】より

…ダイズを原料とする加工食品。豆乳を加熱して得られるもので,中国では豆腐皮(トウフーピー),腐皮(フーピー)という。鎌倉期に禅僧が製法を伝えたものらしく,室町初期の《遊学往来》などに〈豆腐上物(とうふのうわもの)〉として現れ,やがて〈とうふのうば(豆腐姥)〉,略して〈うば〉と呼ばれるようになった。…

※「豆腐皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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