骨董集(読み)コットウシュウ

百科事典マイペディアの解説

骨董集【こっとうしゅう】

岩瀬醒(さむる)(山東京伝)の随筆。大田南畝序。3巻4冊,1814年―1815年刊。江戸の風俗,服飾,器具,飲食等の起源・沿革考証したもので,図解が多い。寛政改革の出版取締令による手鎖(てじょう)50日の刑に処せられて以後,京伝は洒落本の筆を断ち,考証随筆に精力を注いだ。《近世奇跡考》についでこの《骨董集》にその成果が収められているが,死没により上編のみで未完

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世界大百科事典 第2版の解説

こっとうしゅう【骨董集】

江戸後期の随筆。岩瀬醒(さむる)(山東京伝)著,自画。大田南畝序。3巻4冊。1814‐15年(文化11‐12)刊。著者の《近世奇跡考》(1804)につぐ考証随筆。上巻巻頭に〈好事の心得〉を掲げて〈竹馬〉以下26条,中巻に〈名古屋帯〉以下25条,下巻(前)に〈毬杖(ぎつちよう)〉以下25条,下巻(後)に〈勧進比丘尼絵解〉以下34条を収める。すべて近世初期以降の民間の衣装,風俗,調度,行事,習俗,食物,遊戯,演劇など広範囲にわたって,古書古画などを引用して周到綿密に考証する。

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大辞林 第三版の解説

こっとうしゅう【骨董集】

随筆。三巻。山東京伝著。上・中巻1814年刊、下巻は翌年刊。近世風俗・風習などに関する事物の、起源・沿革についての考証を記す。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こっとうしゅう ‥シフ【骨董集】

江戸後期の随筆。三巻四冊。岩瀬醒(山東京伝)著。喜多武清歌川豊広、岩瀬京山等画。文化一〇年(一八一三)成立。上・中巻は同一一年、下巻は同一二年の刊。近世の風俗、文物などについて、その起源、変遷を解説、図示する。

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