訛言(読み)カゲン

デジタル大辞泉 「訛言」の意味・読み・例文・類語

か‐げん〔クワ‐〕【×訛言】

訛語かご」に同じ。
誤って伝えられた評判

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「訛言」の意味・読み・例文・類語

か‐げんクヮ‥【訛言】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 誤った風評無根の言。たわごと。
    1. [初出の実例]「民間訛言云、今茲三日不餻。以母子也」(出典日本文徳天皇実録‐嘉祥三年(850)五月壬午)
    2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・沔水〕
  3. なまったことば。方言訛語
    1. [初出の実例]「俚俗の訛言方語のままを記して、其おかしみを純(もっぱら)にす」(出典:滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「訛言」の読み・字形・画数・意味

【訛言】か(くわ)げん

誤った風評。流言。〔詩、小雅正月〕民の訛言 亦た孔(はなは)だ之れ將(おほ)いなり

字通「訛」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android