豊田堰(読み)とよだぜき

日本歴史地名大系 「豊田堰」の解説

豊田堰
とよだぜき

小貝こかい川下流の用水堰で、利根・小貝両川の合流点から上流約四キロにある。寛文九年(一六六九)新利根川が閉鎖されたのち、関東郡代伊奈氏は小貝川左岸二五村の用水として羽根野はねの(現北相馬郡利根町)を設け、南北用水路によって灌漑した。「利根川図志」には「羽根野に水門を開き、蚕養こかひ川の水をせき入れ用水の便たよりとす。明る十庚戌年功畢こうおは後天保十己亥年、この堰を豊田村に移す、今これを豊田堰といふ」とあり、天保一〇年(一八三九)には現在地に移ったものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android