精選版 日本国語大辞典 「利根」の意味・読み・例文・類語
り‐こん【利根】
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群馬県北部、利根郡にあった旧村名(利根村(むら))。現在は沼田市の東部全域を占める地域。旧利根村は、1956年(昭和31)赤城根(あかぎね)、東(あずま)の2村が合併して成立。2005年(平成17)沼田市に編入。中央を片品(かたしな)川が南流し、沿岸には断続的に河岸段丘が発達し、段丘面は畑が多く、野菜や良質のダイズが生産される。また、観光リンゴ園が多い。国道120号が通じ、尾瀬(おぜ)への通路にあたる。旧村の中心の追貝(おっかい)には国の天然記念物及び名勝の吹割渓(ふきわれけい)ならびに吹割瀑があり、遊歩道が整備されている。旧村域に1965年竣工(しゅんこう)した薗原(そのはら)ダムと薗原湖に近い上流に老神温泉(おいがみおんせん)がある。
[村木定雄]
『『利根村誌』(1973・利根村)』
茨城県南縁部,北相馬郡の町。人口1万7473(2010)。利根川北岸の低地を占める。中心集落の布川(ふかわ)は江戸時代,利根川水運の河港として栄えた。河港の廃止などで人口減少が続いたが,1970年代に住宅地が開発され,人口が増加した。栄橋によって対岸の千葉県我孫子(あびこ)市と結ばれ,JR成田線布佐駅が近い。81年8月の小貝川水害では全耕地の9割が冠水し,大被害を受けた。《利根川図志》を著した赤松宗旦は布川の出身である。縄文早期の花輪台貝塚がある。
執筆者:千葉 立也
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